ラティハン日記・掲示板

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雑記帳29・三毒「貪・瞋・癡(とん・しん・ち)」と3つのナフスNafsu

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仏教では三毒「貪・瞋・癡(とん・しん・ち)」を減らせ、と言います。<--リンク

三毒(三不善根)は悪の根源であり、それが展開されて十悪となる。
・・・・・
貪(とん):rāga
貪欲(とんよく)ともいう。
むさぼり(必要以上に)求める心。
一般的な用語では「欲」・「ものおしみ」・「むさぼり」と表現する。

瞋(しん):dveṣa
瞋恚(しんに)ともいう。
怒りの心。
「いかり」・「にくい」と表現する。

癡(ち):moha
愚癡(ぐち)ともいう。
真理に対する無知の心。
「おろか」と表現する。』

さて、バパが展開するナフス論では、3つのあまり上等でないナフスが登場します。

そうして、それが何故かこの三毒に対応している様なのです。(注1)

貪(とん):rāga<--植物力によって生じるナフス アルアマAluamah<--リンク


瞋(しん):dveṣa<--物質力によって生じるナフス アマラAmarah<--リンク


癡(ち):moha<--動物力によって生じるナフス スピアSupiah<--リンク


いずれにしましても、仏教では「煩悩の元凶」とされるこれらの三毒がラティハンで正常化される、としたならば仏教徒の皆さんにとっては大変な朗報ではないかと思うのであります。

注1
「人がどのような欲望を持っているか」という事を問いただしていった時に、どのような宗教であれ、あるいはどのような方であれ、現実に存在している人間のありようを無視する事はできません。

そうであれば、その欲望をどのように整理・分類し、どのような名前をつけるのか、ということは時代と場所によって異なってくるものではありましょうが、その本質はほとんど変わりはしない、と見るのは当然の帰結となります。

但し、ジャワに生まれたバパでありますれば、その場所にかつて栄えた仏教・ヒンドゥー教の影響の名残りがあるジャワの文化の影響を受けていると見る事は可能であろうとは思います。

PS
ご参考までに。
・煩悩(ぼんのう)とは?<--リンク

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