ラティハン日記・掲示板

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スシラ ブディ ダルマ・2章 物質力と人新世(アントロポセン)2

せっかく人新世の話をしはじめたのですから、その続きをサイエンスの記事の中から少々引用します。
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わずか数千年前まで地球の生物相のなかで非常にマイナーな存在にすぎなかったヒトという生物種が、現在は陸と海の上位捕食者となっている。

人類は地球の全生物生産量の約四分の一を自分たちの為に使っている。

この結果、人類は陸生脊椎動物の約三分の一を占め(単純な体重ベースで)、残り三分の二の大半は人間が食物とするために改良した一握りの家畜だ。

片隅に追いやれれた野生動物は5%に満たない。

また人類は地球上の陸地の大半に入植し、残された野生生物をあまねく再配置してきた。

人類は意図的に、あるいは意図せずに、動植物を地球全体に移動し、世界の生物相を均質化してきた。

(植物の均質化については農業革命が大きな影響力をもっていました。

19万数千年続いた狩猟採取時代の後の、数千年にわたる農耕の発明(農業革命)によって始まり現代にまでつながる農耕の時代。

これによって単位面積あたりの生産量は急増し、それが人口増加をささえたのであります。

しかしながら逆に小麦やコメ、トウモロコシは世界中にばらまかれ植物相の均一化をもたらしています。

そうしてこの様な農業革命に関しては植物力、動物力の人による利用という面が考えられます。

これはスシラ ブディ ダルマ に記述されているような植物力、動物力が人に与える影響というものと人間が切り離せない、ちょうど物質と人の思考が切り離せないのと同じように相互に影響を与えあう関係があると想定されます。)

こうして人類は多くの生物種を絶滅に追いやっており、今から200年を待たずに恐竜絶滅時と同規模の壊滅的な打撃を地球の生物多様性に与える可能性があります。
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追伸
物質力の痕跡(生痕化石)としては、たとえば以下のもの。

地上に建設された都市を反映する形で、コンクリート製のビルディング群、ガラス、鉄筋、舗装道路、地下街、地下鉄。

アルミニウム、プラスチック(陸上及び海上、海中)、セラミックス、大気中のプルトニウム239と240、二酸化炭素、メタン、酸化窒素

今や南極にまで到達しているマイクロプラスチックと呼ばれるプラスチック小片のゴミ

そうして地球の今までの気候パターンを大きく変えつつある「地球温暖化」を引き起こしています。

追伸
テラフォーミング(terraforming)という概念があります。<--リンク

人為的に惑星の環境を変化させ、人類の住める星に改造すること[1]。

「地球化」、「惑星改造」、「惑星地球化計画」とも言われる。
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実は地球は生物(主に植物、少し動物)によって今までもテラフォーミングされてきました。

そうしてこの時代になってテラフォーミングの主役が何時の間にか人間になってしまっていたのでした。

「人新世」とはそういう話でもあります。

PS
ここまで物質力について記述してきました。

そうして、すでに論じました様に「今の時代を特徴づけるものは物質力」なのであります。

「植物力、動物力、人間力というものが重要なものではない」、などと言うつもりはございません。

しかしながらこの三つの力は人間の誕生以来ずうっと同程度の重要さで人とかかわりあってきたものと思われます。

(少し訂正。植物力と動物力は農業革命に深く関与していたと思われます。

そうして、農業革命は一万年前ごろから始まったとすれば、この二つの力の人間にとっての重要性はその時点で飛躍的に増加した事になります。)<--リンク

それに対して物質力はこの200年程度の期間の内にそれこそ全世界を巻き込んでその強さを、その重要性を主張してきております。

そしてその主張のありさまは弱まることなく今後とも続いていくものと予想されます。

それゆえに過去のあらゆる教え、テクニック、体系、修練方法ではなくて、まさにこのラティハンがそのような時代に優れて適合しているものと思われます。

以下ご参考までに。
・我々はいま、歴史上4回目の「産業革命」を目の当りにしている<--リンク


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